不動産の選び方
土地や建物を売却する場合、借りる場合のどちらであっても、一般には不動産屋に対して相談をした上で、正式に手続きを依頼することになります。この場合に大手と個人経営のどちらがよいのかは、なかなか難しい選択といえ、その都度考えることが必要です。
大手の場合は特定の地域だけではなく全国がターゲットとなっていますので、取り扱う物件数が多いのが特徴です。賃貸の場合は選択肢が増えることを意味していますし、売却の場合も購入希望者を全国ネットで見つけやすいというメリットがあります。
いっぽうで個人経営の不動産屋の場合には、地域に根ざして営業活動をしていることから、大手が取り上げない掘り出し物の賃貸物件を見つけてきたり、地域の有力者とのコネクションで条件のよい購入希望者と引き合わせてもらえることがあります。また土地やファミリー向けのマイホーム、別荘物件などの得意分野を持っていることが多いのも特徴で、目的にぴったり合った場合には絶大なメリットを発揮します。
不動産の付加価値として評価されるものは?
不動産は大量生産された工業製品とは違って、土地も建物もこの世に同じものが二つとないというところが特徴です。そのため不動産の評価をするにはかなりの専門的な知識と経験が必要になりますが、ごく一般的にいえば、その物件の立地している場所、面積、築年数、駅からの距離などのいくつかの要素によって決まります。
こうした基本的な要素以外にも、付加価値として評価されるものがいくつかあります。たとえば住宅に太陽光発電システムや家庭用蓄電池システムなどの省エネルギーに寄与する特別な設備が設置されている場合には、これは通常の住宅よりも優れた特徴といえますので、査定のなかでも評価が高くなります。そのほかに設備そのものではなく、住宅性能表示制度の適用を受けていたり、耐震診断の結果が残っているなど、客観的にその住宅に優れた特徴があることがわかる証拠がある場合にも、やはり付加価値のひとつとして評価されるのが一般的といえます。